上伊那仏教徒大会(成道会 じょうどうえ)

 箕輪町松島明音寺様で上伊那仏教徒大会が開かれました。郡下各宗派二百余ヶ寺の檀信徒の皆様が集う会です。成道会(本来は12月8日)ですが、師走は何かと忙しいので一ヶ月繰り上げての開催です。成道会とはお釈迦様が悟りをお開きになったことを記念する法要です。お釈迦様は29歳の時に生老病死の苦の解決を求めて出家され、6年間の厳しい修行の後に道を得て、菩提樹の下で禅定に入り、やがて悟りを開かれました。記念講演としてセロトニン研究の第一人者である有田秀穂先生(東邦大学医学部教授)よりお話というよりは講義をいただきました。先生はこのセロトニンの分泌を促して活性を高める原動力が、腹式呼吸などリズム性の運動にあることを突き止めました。そして、この腹式呼吸こそ、まさに坐禅そのものということです。大切なのは呼吸の仕方でゆっくり息を吐き切ってから吸います。こうすることで自然に腹筋を意識した呼吸になっていきます。これを数でも数えながらリズミカルに繰り返す事が重要なのだそうです。坐禅をするときの呼吸には、脳内神経伝達物質のひとつ「セロトニン」の分泌を促す効果があるといわれ、セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれていて、精神の安定や感情のコントロールに大きく関わっているそうです。セロトニンの分泌量が増えると、ストレスが軽減されリラックスできるそうです。そういえば大学一年の時、お経を読みながら心拍数を図ったり心電図をとったり、呼吸や血液の採取をした事を「ふっと」思い出しました。「幸せホルモンを増やして健康で送れる生活習慣を身につけましょう。」今日一番の感想でした。

2023年11月10日